たま子軍団の日常

たま子軍団の日常を記します。たまーに麻雀の話。

これもまた麻雀

緊急事態宣言が解除され、雀荘も少しずつ営業再開の動きが見えつつある

 

僕がよく行く都内の某ノーレートフリー雀荘、(名前は伏せるがここではテキトーに雀荘Mということにする)も、この日多くのお客さんで賑わっていた

 

禁煙で学生は3ゲーム1000円、店内はとても清潔感がありスタッフも明るく接客してくれるこの雀荘Mが僕はとても気に入っている

 

しかし、一つだけ大きな不安材料があって、この雀荘は恐らく偶然ではあると思うのだがMリーグファンのお客さんがとても多いと僕は感じている

 

チームTシャツを着て打っているお客さんもよく見かけるし、待ち席でスタッフと「次のMリーガーゲストは誰なんだい?」とか「和久津のアツい打牌、痺れたね、あれは強いよ」とか、そういった会話を度々耳にするし、「Mリーグ好きが集うノーレートフリー雀荘」といった感じで間違いは無いと思う

 

一体それの何が不安材料なのだ?と思った方々もいると思うので一応説明しておくと

 

僕は一回Mリーグに関するブログとツイートで炎上をしている過去がある

 

あとは容易に想像できるだろう

 

僕はこの雀荘で、いつアツいMリーグファンから強烈な右フックが飛んできてもおかしくないのである

 

幸い今のところ一度もそんなことはされていないが、右フックとまではいかないにしても

 

「君、もしかしてぽんでらいおん君かね?君なんかにMリーガーの思考なんて分かるはずがないのに一体何様のつもりだ?俺の紗佳に関して次何か物申しでもしてみろ、その時は容赦しないからな」なんて言葉を仮に同卓者から言われても仕方がない状況なのである

 

いや紗佳はJKしろまると付き合っているはずなんですが、あなたこそ一体何者なんですかとはとても言えないだろう

 

そしてもう一つ、驚くべきことに

 

何故か僕の正体がスタッフにバレているのだ

 

確かに、この雀荘に関するツイートはしているものの、僕はこの雀荘では本名で通っているから、正体はバレていないと思っていた

 

しかし、ある日のことである

 

来店して待ち席で待っていると、マネージャーのHさんから、

 

「あのー…たま子軍団ってなんなんですか?」

 

と聞かれたのである

 

僕は全身が凍りつくのを感じた

 

(何故だ…?何故バレた…?)

 

「え…あの、なんで僕のこと知ってるんですか」と素直に聞いたところ

 

「ID登録の際に"ponde"って書いてましたから」と言われた

 

どうやら初来店の時に僕はとんでもない失態をやらかしてしまってしまっていたようだ

 

 

バレてしまったものは仕方がないので、その日以降、スタッフとは素直に色々な話をすることにした

 

 

ここのスタッフは本当に皆良い人ばかりなので、是非興味のある方は行ってみてほしい

 

 

 

さて、少し話はずれたが、今日はTwitterで出会った学生の天鳳民Sくんと一緒にMに行こう、ということで都内に来ていた

 

「同じ寮で出会った麻雀が趣味の学生が退寮したので、部屋を覗いてみたら壁に何個も穴があいていた、ちなみに壁の穴とは恐らく全く関係はないがその学生は天鳳をよくやっていた」

 

「zooのメンバーに誰が1番麻雀強いかを質問すると全員が俺、と答えるから全員最強ということになる」

 

などといったどこの家庭でもありそうな会話をしながらラーメンを食べ、僕らはMへと向かった

 

 

そして、この日、僕らはとんでもない事件に巻き込まれることになる

 

 

先に2点、申し上げておきたいことがある

 

雀荘Mに全く非はないこと

・これから話す内容は全て本当に起きた、紛れもない事実であるということ

 

 

まず、これから話すことはお客さんと僕らの間における話であるので、決して雀荘が悪いわけではないことは分かっていただきたい

 

 

そして、この内容は読者からしたら「そんな話あるわけねぇだろアホか」と言われるに違いないレベルの話である

 

そんなことは書く側の僕も分かっている

 

しかし、全て本当にあった(怖い)話である

 

信じるかどうかはあなた次第ではあるが、こういうお客さんも世の中にはいるんだということを分かっていただきたい

 

 

この日、僕とSくんは3回打って帰ろう、ということにしていた

 

2半荘目の最中、若者2人が同時に来店した

 

1人は金髪ともう1人は黒髪だった

 

僕はちょうどお店の入り口と待ち席が見える場所で打っていたので、その様子をチラチラ見ながら麻雀をしていた

 

とりあえず、やたらチャラそうな若者2人組だな、と思った

 

こういったタイプの人間は僕の経験上、いわゆる"点5イキリ小僧"の可能性が高い

 

僕も昔町田の動物園の点5で死ぬほど打っていた時期があって、「町田で1番強い麻雀打ちは俺」と本気で思っていたので、彼らの気持ちは痛いほど理解できた

 

点5イキリ小僧は、麻雀が下手なわけではない

 

点数計算もできるし、戦術本を読み漁ってきたのかは知らんがリーチがとても強いことを理解しているから沢山曲げてくる

 

ただ、やたらクセが強い

 

要するに「俺はお前らより何枚も上手だから色んなこと知ってんだぜ」アピールが凄いのだ

 

皆さんは点5雀荘で、後ろ見しているスタッフと「さっきの流石に○切りだよな?場況的にもこっちの方が明らかに得だもんな、ツイてねぇわぁ」なんて会話をしながら打つ若者を見たことはないだろうか?

 

彼らは別に平面では○切りとか場況があーだこーだなんて事はどうでもいいのである

 

ただ、そういった話をしながら打つ事で「俺色んな麻雀の知識持ってんだぜ、お前ら……やれんの?」と同卓者にアピールをしたいのだ

 

 

そういった感じの若者は沢山見てきたから、恐らく目の前に現れた2人組もその系統だろうな、と僕は思っていた

 

 

どうやら新規で来たらしく、スタッフはルール説明を始めていた

 

 

……やたらルール説明が長い。

 

 

何を質問しているのかはよく聞こえなかったが、若者2人はやたらスタッフに色んなことを聞いていた

 

 

この時点で、彼らが点5イキリ小僧ではないことが判断できた

 

 

何故なら点5イキリ小僧はルール説明をされても「あーはいはいフリーはよく行くんで大丈夫でーす」といった感じを出しながらテキトーに聞くはずだからである

 

 

しばらくすると黒髪がこんな質問をしていた

 

 

「ここってレートいくらなんすか?」

 

 

 

僕は頭が混乱していた

 

 

もはや目の前の13枚などどうでも良くなってしまった

 

 

雀荘Mはルール説明の1番最初に「当店はノーレート」であることをお客さんに伝えているはずなのだ

 

なんならルール表の1番上にそれは当然記されている

 

散々色々質問しまくって挙句最後の質問がレートはいくらなんすか、だ?

 

今までのやりとりは一体なんだったんだろうかと僕は考えながら、同時にこう考えた

 

 

この2人組はマジもんのヤバい奴かもしれん

 

 

そもそもあのルール表とスタッフの説明を受けても色々質問仕返してる時点で麻雀の経験がそこまでないことは容易に予測できた

 

別にそんなのはどうでもよかった

 

お店としてはリア麻に慣れてない、麻雀に慣れてない人達でも安心して遊べる雰囲気作りというものを掲げているから、新規のお客さんの麻雀の経験がどうとかは別に問題ではないのである

 

 

麻雀の経験がどう見ても浅いのにやたらオラオラ系のチャラい感じの若者

 

というのがヤバいのだ

 

そしてMは多少の雑談はokとはいえ、お客さんは比較的静かに打っている

 

この日も多くの卓が立ってはいたが決してうるさい卓は無かった

 

そこに突如現れたチャラそうな2人組

 

彼らが卓に入ったらどうなるのかは言うまでもないだろう

 

 

しかし、幸い僕らの卓は、僕とSくん含め4人とも全員お客さんで、1人だけラス半という状況だったから、彼ら2人組がこの卓に入ってくることはない、おまけに僕らはあと1回で帰る予定だったから、なんとか彼らとの同卓は回避して帰れそうだ

 

ちなみに対面に座っているSくんはもちろん入り口の方に背中を向けて打っているから、彼の後ろにとんでもない2人組が現れているということには全く気づいてなさそうだった

 

 

「まあやりながら覚えますわw」

 

なんてことをスタッフに告げながら金髪と黒髪は待ち席で待機していた

 

そんな中僕らの卓も終局し、ラス半の1人が抜け、僕らも「次ラス半で」とスタッフに告げた

 

 

その時だった

 

 

「すいません、○○さん、卓の都合上、あちらの卓にご移動いただけないでしょうか」

 

とスタッフがこちらの卓に話しかけてきた

 

○○さん、というのは僕らの卓にいるもう1人の客である

 

 

そう、

 

僕らと同時に終わった卓があって、そこも1人ラス半がかかっていたのだ

 

 

だからどちらか一方の卓から1人が移動して、2人空いたところに例の若者2人組を入れるという卓回しをすることになった

 

 

我々はその50%のくじ引きでハズレを引いてしまったのだ

 

 

仮にもう一方の卓から1人がこっちに来ていれば若者2人組との同卓は回避できたことになる

 

 

しかし世の中そう甘くはない

 

 

別にお店は何も悪くない、絶対にどちらかの卓にあの2人組をぶちこまなければならないのだからそれを責めるのは違う

 

 

ただそこにあるのは、「俺とSくんはこれからこの若者2人組と麻雀を打たなければならない」という事実と、「我々はこの世で最もツイてない」という事実だけである

 

 

2人組がこちらの卓に向かってきたとき、僕は対面のSくんにこう呟いた

 

「なんか、嫌な予感がする」

 

Sくんはこれから何が起こるのか全く気付いてないので、「え?」ときょとんとしていた

 

 

2人組が座る

 

僕の上家に金髪、下家に黒髪が座った

 

早速金髪が1発かましてくる

 

「さっせん、俺フリー初めてで点数ちょっと自信ないんで、さっせんおなしゃーす!」

 

 

「灰」

 

僕はそう一言返し、一生忘れられない闘いが始まった

 

流石に金髪の一言でSくんも俺が何を言おうとしていたのか察したらしく、すでに笑いを堪えているのがわかった

 

 

東発、僕が親番でゲームは始まった

 

予想通り金髪黒髪共にぎこちない所作で左手で牌をツモり右手で切るという教科書通りのバッドマナーをぶちかましてきたがこんなものこっちから注意したらうるさくなるに決まっているので鉄スルーである

 

 

どうでもいいがドラは7mで僕は仕掛ければタンヤオ赤ドラドラの満貫を作れそうな手材料だった

 

 

この時僕は自分の麻雀のことなんてどうでもよくて、ただ「このバカ2人組のダル絡みにどう対応すればいいのか」だけを必死に考えていた

 

しかし僕もそこそこ麻雀をしてきたつもりだ

 

急所のカン7sが上家の金髪から打たれ、僕は迷わず鳴いた

 

 

すると金髪が吠える

 

「おいでたぞ、チーだってよ!!」

 

黒髪もすかさず返す

 

「おう、やべえやつだろ、これ」

 

俺のカン7sチーよりもお前らの方が100万倍やべえよというツッコミを入れたくなったがそんなこと言ったら乱闘騒ぎになるし殴り合いだと流石にこの2人組の方が強そうだ

 

インターネット麻雀オタク2人vsオラオラ系の若者2人組

 

ディープインパクトと曙で100m走したらどっちが勝つのか?みたいなレベルの企画になってしまうので流石に僕はテキトーに笑って彼らのツッコミを流した

 

 

 

そしてそこで仕掛けてからしばらくして12000の両面聴牌になった

 

 

この時僕はとんでもない過ちを犯していたことに気づく

 

 

「俺が親番連荘したらゲームが長引いてしまうのではないか?」

 

 

こんなこと、我が麻雀人生で一度も考えたことなかった

 

もう一度整理する

 

目の前にあるのは東発親番、12000聴牌

 

「これアガったら損なのでは?」

 

そんなことあるのか????

 

 

あるのだ、実際に

 

 

僕は天鳳民の人達とTwitterを通して色々な繋がりができたが、彼らはよくこんなことを言う

 

「これもまた麻雀」

 

両面聴牌が愚形に負ける

 

1段目に先制リーチをしてるのに馬鹿みたいに無筋連打されて追いパン食らって即掴み

 

本当に理不尽なことがこのゲームは沢山起こるがTLの天鳳民達は「これもまた麻雀」などとぼやいて現実を受け入れてきた

 

 

今日新たに僕は一つ、大きな学びを得たのだ

 

 

「東発親番12000の和了を拒否、これもまた麻雀である」と

 

 

僕は金髪から放たれた当たり牌をスルーした

 

目の前の12000点加点というリターンは、このアホとの対局が長引くというリスクに全く釣り合っていない

 

 

僕は冷静にそう判断した

 

このゲーム、僕はやるべきことは

 

「親番は差し込みに徹し、子の時は全力で最速アガりを目指し、無理そうだったら無筋溜め込んで煮詰まってきたら差し込み」

 

これもまた、麻雀なのである

 

 

僕は金髪からの12000をスルーした後、対面のSくんがドラの7mを打ったのを見て、河にドラを並べるという一見意味不明な行動に出た

 

ドラと言えども安牌を持っておく意味はないのだ

 

 

すると終盤、上家の金髪が両手で中をポンしてきた

 

黒髪は「お、お前やるじゃねえか」なんてことを言っているがもう慣れっこだ

 

 

僕はとりあえずさっさと終わりたいから通ってない9mを打った

 

 

金髪が「ロン!!!!」と嬉しそうに叫ぶ

 

 

そう言われて僕はまた一つ、過ちに気付く

 

 

「こいつらに点数教えてあげなきゃいけねえ…」

 

 

金髪も黒髪もアガったら騒ぐに決まっているのだ

 

 

「やるねぇ!!」とか「えっと役は…」なんてことを色々騒ぎ出すに決まっている

 

 

まあ今回は打ってしまったから仕方ない、とりあえず点数教えてあげなきゃ、はいはい中赤ドラね、

 

 

「ざんきゅーーーッスかね!?!?!?!?」

 

 

………は????

 

僕の頭はいよいよパニックだった

 

明らかにリア麻慣れしてない、所作はめちゃくちゃ、言動からして弱そう

 

そいつの口から「ざんきゅーーー」…だと?

 

 

思わず笑ってしまった

 

どこで点数を覚えたのだろうか

 

こいつらは一体何者なのだろうか

 

わけもわからず僕はとりあえず5000点払っておつりもしっかり1100バックもらった

 

 

世の中には色んな奴がいるものである

 

 

次局が始まって興味本意で「フリー初めてなのに点数計算できるのすごいっすね」と聞いてみた

 

 

すると黒髪は

「こいつ知識だけはあるんっすよ!!!」

 

などと言っている

 

ちなみに黒髪は最初のツモを取り忘れてしっかり少牌しながら打っていた

 

当然これもツッコミはせずにスルーする

 

すると黒髪がこんなことを言ってきた

 

「こいつ知識だけは持ってるんですけど、でも俺今まで麻雀負けたことないんすわ!!」

 

 

どうやら令和の桜井章一は少牌をするらしい

 

 

僕は笑いを堪えることはできなかった

 

 

中盤、Sくんがリーチをかける

 

すると黒髪はなんだか首を傾げ始めた

 

(気づいたか)

 

と思うと金髪もそれに気づいたみたいで、

 

「お前少牌してね?」と言う

 

黒髪は「やっべ、なんかおかしいと思ったんだよ」と言い、

 

「これって全部ツモ切らなきゃだめすか!?」

 

と聞いてくる

 

僕は「いや、大丈夫ですよ、手牌から選んで切れます」と答え、

 

黒髪は

「あざっす」と返す

 

そして何故か黒髪はSくんがリーチをしているにも関わらずオールツモ切りを始めた

 

 

「いや、あのだから選んで切れますよ」と僕は笑いを必死に堪えながら指摘すると黒髪は

 

「いや、これは俺が責任取るッス」

 

と答えオールツモ切りを続けた

 

予想以上にこいつらはアツい打ち手のようだった

 

 

ちなみに何故か放銃せずに流局した

 

 

なかなかに面白い卓ではあったが、明らかに僕らの卓だけうるさかった

 

 

流石に僕もその現状に耐えられなかったのでなんとかスタッフが注意しにきてくれるのを待った

 

別に我々も巻き込まれようがみんな静かになるのならそれでよかったのだ

 

しばらくして店長が

「すいません、当店卓内の私語は禁止となっていますので」という注意が入り、なんとか僕らの卓は静かになった

 

その直後に後ろの卓から

「魚民のごはんはウマい」とかいうおっさんの会話が聞こえてきたが恐らくあれは私語ではないんだろうなと僕は認識をしてそのまま麻雀を続けた

 

 

結局その後、僕は余裕で満貫跳満狙える手を必死に両面チーしまくって3900でアガり、親番の時はテキトーに放銃して流し、地獄のような時間は終わった

 

 

何故か俺が3着で令和の桜井章一がラスった

 

 

「ありがとうございました、またどこがで」などと思ってもない言葉をバカ2人組に投げかけ、僕らは退店した

 

 

その後彼らは恐らくどこかの卓へ移動して打ったのだろうが、どうなったのかは想像したくもないので考えるのはやめておく

 

 

「ヤバかったっすね」

「こんな経験二度とできねえよ多分」

 

なんて事をSくんと話しながらそのまま居酒屋へ向かい、軽く飲んで僕らは解散した

 

 

世の中には色んな人間がいるんだなと痛感した1日だった

 

 

僕は間違いなく麻雀打ちとしてまた一つ強くなった

 

 

あんな打ち手と出会う機会を与えてくれたMLスタジアムという雀荘には心から感謝したい

 

 

次はあの店でどんな人と闘うことになるのだろうか

 

 

そんなことを考えながら深夜の電車に僕は乗り込んだ

 

 

これもまた麻雀

 

本当に良い言葉である

自分が影響を受けた麻雀戦術本を振り返る2

前回

https://heppokopondelion.hatenablog.com/entry/2019/12/22/171719

 

3ヶ月振りの更新

 

更新が遅くなってしまった理由は至って単純で、ただめんどくさかったというだけである

 

ってかブログの更新がしばらくなかった理由に「めんどくさかった」以外の理由なんて存在しないだろう

 

しかし自分の過去を振り返る記事を自ら進んで書き始めておきながら「すいません書くの疲れちゃいましたw」なんて理由であっさり終えてしまうのはダサいというか全く仕事ができない無能野郎っぽさが半端ではないのでやっぱりちゃんと書き切ることにする(ちなみに僕は大学三留中の無能である)

 

 

 

 

というのはまぁ嘘ではないのだがどちらかというとこれから話す事の方が今回再びこうしてブログを書くことにした大きな理由となっている

 

 

それは何かというと

 

 

天鳳民の自分語りブログがめちゃくちゃ面白い

 

最近色々な天鳳民がブログを書いてくれているので暇な時によく読んでいるのだが

 

筆者の生々しい体験が記されたものが一番読んでいて面白い

 

僕はこう感じる

 

例を挙げるのであれば、

 

さらなる高みさん

もりもりおにぎりさん

協会の木原pのブログマガジン

長い夢さん

 

これらの自己体験記に関する話が読んでいて本当に面白いのだ

 

特に長い夢さんに関しては本当にもっと沢山の記事を読んでみたい

 

自己体験記と鳳東検討、これら全て本当に読み応えがある

 

例に挙げた方々の内容はどれも千差万別だ

 

雀荘で出会った人の話、鳳凰卓到達するまでの話、自分がメンバー時代だった時の話、天鳳が本当にしょーもないゲームだという話、etc.

 

これらの何が面白いんですか?と聞かれても僕はうまく説明できないのだが、

 

「よくわからんけどなんか面白い」

 

のだ

 

 

もちろん

「国内最高峰オンライン対戦麻雀天鳳の最上級レベル""鳳凰卓""牌譜検討 〜南場のゲームメイクと押し引きの重要性〜」

 

みたいな「うわこいつ天鳳に人生壊されてんな」と思わせるようなガッチガチの麻雀オタク記事みたいなのも僕は好きだしそれはそれでとても面白いしそういった有益な麻雀戦術に関する記事がこの世に沢山溢れているのは間違いないしありがたいのだが(なんなら僕はtacos氏の鳳南研究所の記事が大好きだ)

 

天鳳民のブログで一番好きなのはなんですか?」と聞かれたら

 

僕は間違いなく

 

天鳳民が自分語りしてるやつが一番好きです」と答える

 

 

で、僕は先日天鳳民と一緒に麻雀旅行をしに行った

 

旅行前は「人生ゲームをやろう」「温泉入ってから布団でトランプしよう」などと皆楽しみにいていて完全に少年の心を取り戻しに行く旅になるかと思われたが

 

結局旅行参加者全員が赤牌と金牌に脳を焼かれた豚だったので2日間麻雀だけをして終わってしまったのだが(まあそりゃそうだ)

 

その旅行の参加者に、さっき述べた面白いブログを書くもりもりおにぎりさんがいたのだが

 

「早く戦術本レビューのあれの続き書いてよ」

と言われ、

(あぁそういえばそうだったな)

 

となったのだった

 

そんなわけでこれから自分が書く記事が果たして読者に取って面白いものとなるのかどうかは分からないがとりあえず完結するまでは書くことにする

 

 

 

前回のあらすじ

武夫おじいちゃんの本から何も学べず

福地誠コンビニ本で愚形即リー覚える

ホーリー本読んで鳴きちらかしマンになる

2015年なう

 

といった感じだ

 

 

さて先ほど麻雀打ちの人生体験記は本当面白いという話をしたと思うのだが、

 

そのコラム、戦術本の内容共に凄く面白かった本がこれである

 

雀ゴロK本1

発売日 2015年6月24日

f:id:HeppokoPondeLion:20200305193539j:image

内容☆☆☆☆☆

面白さ☆☆☆☆☆

ギャンブル☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

恐らくこの時期に馬鹿売れた戦術本はホーリー本とこの雀ゴロK本の2強だったんじゃないか

 

当時の僕からしたらホーリー本と並んで勉強になる内容ばかりだった

 

細かい鳴きの技術を更にこの本で学んだ気がする

 

 

もちろんリーチは強いが、役牌バック仕掛け、食い伸ばしを含め麻雀において鳴きの技術もとても大切だということを再認識した僕は副露率の高い打ち方を続けていったのだった

 

そしてこの本のもう一つ面白いところは筆者の鉄火場日記である

 

大学生の僕からしたらとんでもないレートのセットの話がコラムとして書いてあったのだがこれが本当に面白かった

 

とても生々しい内容が綴られているので是非皆さんも読んでみてほしい

 

 

さて、前回の記事で僕は戦術本を読みながら天鳳をすることで強くなろうと考えた話をしたと思う

 

雀ゴロK本を読んだ段階で僕は麻雀を覚えて1年程が経過していた

 

基本的な点数計算も覚え、天鳳も流石に南場に関してはラス回避を意識したが基本的にはひたすら戦術本で学んだ通りに打った(打っていたつもりだったという表現のほうが正しいと思うが)

 

2015年が終わる頃の僕の天鳳の成績をここでアップする

 

戦術本というものは本当に素晴らしいものだと実感することになった

 

 

 

 

 

 

 

 

麻雀覚えて1年半程経った時の記録

f:id:HeppokoPondeLion:20200305195947j:image

 

特上卓の成績

f:id:HeppokoPondeLion:20200305200045j:image

 

 

これが何を意味するのか、恐らく天鳳をしている人には分かると思うが

 

三段降段寸前(特上はレートが足りなくて6戦しか打ててない)

 

 

 

 

なんだァ…………????

 

俺は鉄強プロと雀ゴロの打ち方を真似してるのに特上卓すら入れないだと?????

 

 

そんなことが許させるのか????

 

 

もしかして天鳳って信じられないくらいレベルが高いのか????

 

 

俺が今まで麻雀に費やしてきた時間と戦術本に費やしたお金は一体なんだったのだろうか???

 

 

………ひょっとして俺には麻雀のセンスが全く無くて趣味として向いていないんじゃないか????

 

 

思い返せば将棋もルールだけ覚えて結局長続きしなかったな

 

 

多分俺より才能あるやつがあの戦術本読んだらすぐに好成績を残せるんだろうな

 

 

そんなことばかり考える毎日だった

 

 

ポンコツ頭ゆえに「まあ戦術本に書かれたこと徹底しとけば六段くらいにはなれるだろう、なんなら鳳凰卓入りもわんちゃんあるなw流石にそんじょそこらのやつよりは勉強してるし打数も重ねてるしいけるっしょw」

 

 

なんて思っていたのに蓋を開けてみれば特上卓を追い出されて終わった。

 

 

あまりにも理想と現実がかけ離れすぎていたもんだから「もう麻雀を本気でやるのはやめよう、俺には向いてないしたまーにやるくらいでいいや」となってしまった

 

ちなみに誤解のないように今のうちに言っておくがホーリー本と雀ゴロK本は本当に読んでおいて良かったし、自分の雀力向上に繋がっていることは間違いない

 

 

ただ自分が高望みしすぎていただけの話である

 

自分はこれらの戦術本から沢山の麻雀の基本的な戦術を学べたのだから成長していたのは間違いないのだ

 

 

 

だが目標と現実がかけ離れすぎていたせいで当時の自分は「戦術本読んでも強くなれなかった」と誤認していた

 

 

ヤケクソになった僕は「もうこんなクソ雑魚な成績のアカウントは嫌だ」と新しいアカウントを作って再び一般卓を打ち始めることにした

 

 

駅から大学への途中にミスタードーナツがあるのだが、僕はそこによく行っていた

 

天鳳の新しいアカウントを作った時も僕はそのミスドにいた

 

 

新しいアカウントの名前、どうすっかな

 

別にただ暇つぶしで遊ぶだけだからなんでもいいな

 

ぼーっと店内を眺めていると何やらキャンペーンをやっているらしく、それのプレゼントかなんだか知らんがタオルに描かれた「ポン・デ・ライオン」がこっちを見ている

 

 

……まぁなんでもいいや

 

スマホに「ぽんでらいおん」と打ってそのまま一般卓を打ち始めた

 

新人ぽんでらいおんの初戦は3着だった

f:id:HeppokoPondeLion:20200305230709j:image

 

 

 

真面目に天鳳をやる気は完全に失せてしまっていた

 

だけど暇な時くらい麻雀で勝ってちょっといい気分になりたかった

 

だから一般卓なら勝てるもんなという理由で新しいアカウントを作ったし、なんなら気分次第でMJのアプリを打ったりもしていた

 

何も考えずにダラダラと打っているだけなのに当たり牌がどんどん出てくるから悪い気分はしなかった

 

もう麻雀の勉強なんてしなくていいや、これで十分だな

 

そんなことを思いながら気づけば2015年は過ぎ去り、2016年を迎えた

 

 

試験をサボり沢山単位を落としたが大学のサークルがとても楽しかったし麻雀も前と違って暇な時にてきとーにやるくらいだったから、この世の終わりみたいなGPAを取ってしまい早くも1回目の留年がほぼ確定してしまったことを除けばとても楽しい毎日だった

 

 

まさか数ヶ月後に僕の麻雀に対する向き合い方が再びガラっと変わる出来事が起こるなんて、完全に麻雀のモチベーションを無くした当時の自分は1ミリも予想していなかっただろう

 

僕が人生でたった1日だけ麻雀プロを志した日がある話

「お前は麻雀プロになろうとは思わないのか?」

 

先日新輝戦というタイトル戦で惜しくもベスト8で敗退した俺たちのたま子団長をみんなで労おうと皆で集まっていた時の事である。

 

まさか数日後のクリスマス、団長へ天鳳で国士放銃をする運命が待ち受けているとは誰も予想していなかった。

 

ひょっとしてたま子団長は石橋プロの後継者に将来なるんじゃないかと思ったが、とりあえずその話は一旦置いておく。

 

「お前はよく、団長に一生付いていきますと言っているがそれならばお前も麻雀プロになるべきじゃないのか。俺と上の舞台で戦いたいという夢はないのか?」

 

僕は団長へ嘘はつけなかった。

 

「………実は僕、人生でたった1日だけ、将来麻雀プロを目指そうと思った日があるんです」

 

 

 

大学3年生になる前の春休み、つまり今から3年半程前、僕は雀荘メンバーを始めた。ここでの話はまたいつかすることになるのかもしれないが、団員のわっしょいくん、たま子団長、嵯峨くんと出会ったのはこの雀荘である。

 

ここでのバイトは本当に楽しかった。学校をサボってみんなで一緒にバイトして時間が空けばセットして。ここで沢山麻雀打った経験は間違いなく今の自分の土台となっていると思う。

 

そんな中、ある時とある雀荘の求人を見つけた。

 

「ゲーム代フルバック、時給1200円、まかないアリ」

 

もちろん当時働いているところを辞めるつもりはなかったが、掛け持ちはOKだったしその求人の場所は大学から近かった。

 

すぐに電話をかける。

 

「メンバーの経験がある人しか雇わないが大丈夫か?」

 

すぐに、「はい。」と返事をした。

 

レートはピンの5-15か10-20どっちだったか忘れた。

 

赤3と金7sが入っていて祝儀は確か1枚300pだったと思う。で、特殊ルールで、

「メンゼンで祝儀3枚以上のツモだと祝儀が倍になる」っていうのが確かあった。3枚からか4枚からか忘れたけど。

 

一応例を挙げるなら、例えば金7s入った手を曲げて一発ツモしたら3枚オールが6枚オールになる。

 

もしかしたらこのルールでどこの雀荘か分かる人はいるかもしれない。今その店があるのかは僕は知らない。

 

ところで、何故細かい記憶が曖昧なのかを先に説明しておこう。

 

僕はその雀荘メンバーを1日で辞めたからだ。まあ辞めたというかオーナーに「とりあえず今日は終電で帰りなさい」と言われてそれっきり一切連絡がなかったから1日でクビになった、の方が正しいかもしれない。

 

 

そしてこの出勤日が僕が人生で唯一、「将来麻雀プロを目指そう」と思った日である。

 

 

 

 

 

出勤日当日。

 

緊張しながら店へ入る。

 

結構古い建物だ。オーナーは麻雀プロ界では結構な有名人らしく、色々な有名プロとの写真が沢山あった。

 

「○○くんとかよくサンマしに来てたよ」とオーナーは言う。今は有名なMリーガーになってる人だった。

 

どうやら常連さんしかいない感じの雀荘みたいだ。学生の僕にとって、負けると結構キツいレートではあったけど、「沢山麻雀打ってきたし戦術本とかも読んだから」と怯まずに打とうと心に決めていた。

 

 

客が2人来た。1人は普通のサラリーマン。

 

そしてもう1人が、これから色々と話すことになるが某団体の麻雀プロだった。有名な人ではないが、オーナーが、

「彼は○○所属のプロだよ」と言う。

 

僕は麻雀プロと一緒に打ったことなんて今までなかったからそりゃ緊張した。

 

仮にそのプロをUさんとしよう。

 

オーナー、僕、リーマン、Uプロで卓は立った。

 

そして副店長のOさんが、「さて新人くんの麻雀を見てみようか」と僕の後ろ見をする。

 

 

戦いが始まった。

 

 

当時の自分の麻雀の実力は今よりも遥かに下手だったと思う。恐らく鳴きすぎだった気がする。ホーリー本と雀ゴロK本1のモノマネをしようと必死になっていた時期だ。

 

とはいえ、祝儀がそこそこ偉いことには違いないし、沢山鳴いて沢山リーチした。

 

 

 

 

どうやらそれが気に食わなかったのか。

 

後ろ見の副店長が、「どこでそんな麻雀覚えたんだ(笑)」と嘲笑うような言い方をしてきた。

 

なんとなく嫌な予感がした。

 

ここにいる人達、ひょっとしてーーーーー

 

 

そしてそれは的中した。

 

 

ある時、僕が副露した後に対面に座っていたUプロがリーチをしてきた。

 

一発で赤5sを引かれる。

 

 

メンタンピン一発ツモイーペーコー赤赤金裏

 

4000.8000の6枚は12枚

 

 

ずっしりとした何かが僕を襲ったが懸命に耐えて「はい」と一言添えて4000点と12枚を渡す。

 

 

 

すると次局の途中、Uプロが僕に話す。

 

「君が鳴いたら赤5pを引いて聴牌したから、これはアガれると思って曲げたんだよ」

 

 

顔が本気だった。冗談を言う時の顔ではない。

 

その人は決して歳を取っている人には見えなかった。20代後半から30代、といったところだろうか。別に麻雀に年齢など関係ないのは分かっているが、正直驚いた。

 

 

そのまま後ろ見している副店長が追い討ちをかけてくる。

 

「君は何も分かっていない。自分の状態とかを一切考えずに鳴くからこうなる」

 

 

全てを僕は理解した。

 

 

ここにいる人は全員、「流れ論者」なのだ。そしてこの人達は僕の事を敵だと思っている。僕の麻雀を完全に否定しようとしている。

 

仮に当時の僕が鳴きすぎだったとしても、この日副店長やUプロから指摘された内容に論理的な説明は一切無かった。

 

 

僕は必死に我慢しながら打ち続けた。

 

 

ある半荘のオーラス。

 

僕はラス目。跳満ツモ条件で着順が上がる。制約で「祝儀アリの満貫以上でない限り、オーラスに自分の着順が変わらないアガリはダメ」と言われていた。それはルールだから別に良かった。

 

 

僕は純チャンの手組みをした。メンゼンに限られてはいるが、

リーヅモ純チャンドラの手が一応見えていたから。

 

 

当然祝儀牌もツモ切る。下家に鳴かれた。

 

 

対面のUプロがすかさず言う。

 

「君さ、メンバーとして打ってる身なのにお客さんのこと考えて麻雀打てないのか?」

 

いや、僕は条件を満たす手を作りに、

 

とは言えなかった。

 

ただ、「すいません。」

 

としか。

 

 

 

結局その日はUプロが大勝で、僕は負けた。

 

 

その店では卓が割れた後にみんなでお酒を飲む、というのが風習らしく、僕もご馳走になった。

 

Uプロと一緒に酒を飲む。

 

 

「麻雀というものには絶対に流れがある。君はもう少しその辺を理解した方が良い。麻雀を覚えてまだ1.2年だと言っていたか。これから沢山打って沢山学ぶといいさ。」

 

オーナーからは「今日はもう終電で帰りなさい」と言われ、そのまま店を出る。

 

 

ちなみに求人に書かれていた待遇に嘘はなかった。夕飯もご馳走になったし、ゲーム代もフルバックだったし、時給も書かれた通り。

 

 

でもそんな好待遇ですらどうでもいいと思えるくらい、僕はこの場が本当に耐えられなかった。

 

今まで麻雀してきた中で本当に、本当に一番屈辱的な日だった。

 

 

あいつらが言っていることは本当に支離滅裂なことなのに、僕はただ黙ってそれを聞いて我慢するしかなかったのだ。そこに味方は誰1人としていなかった。

 

 

大人の対応をするならば、ここはそう言う考えの人達の集まりなんだろうからと、自分もニコニコと流れ論者のフリをして働き続ける手もあったのかもしれない。けれども僕にはそれは無理な話だった。

 

 

 

Uプロはなんと僕の大学の先輩にあたる人だった。建築学科卒業と聞いて本当に驚いた。理系卒にも関わらず麻雀は数字では考えてないのかと。

 

てっきり「理系の人間は全員デジタルで、文系の人間にオカルトの人が何割かいる」くらいに思っていたから、非常に驚いた。

 

 

そして当時の僕にとって驚きだったのは、Uプロが所属している団体は別に「流れ論者が多い(と僕が勝手に思っている)団体」ではなかったのだ。

 

 

麻雀プロに関わった事が皆無の僕からしたら、プロ業界は「連盟が流れ論者の集まりで、デジタル思考の人は最高位戦か協会」って認識だった。

 

 

だからあの日、「連盟以外にもガチガチの流れ論者の麻雀プロは普通に存在するんだな」というのを知った。知って何になるのかと言われたら自分にとっては何一つ役立つ話ではないのだけれど。

 

酒を飲みながらUプロから聞く話は本当にどれもが典型的なオカルトのそれだった。

 

 

僕はそれが初めての経験だった。麻雀を始めてから現代の戦術本を頼りに勉強し、一緒にメンバーをしていた友人達もみんな若かったからこんな話をする人は誰一人としていなかった。

 

 

Uプロから聞く話を「面白いなぁ」と笑って聞き流せる人間であれたらな、とも思う。

 

 

 

「こいつは何を言ってるんだ?頭おかしいんじゃないか?」と思ってしまった自分がいて、同時にここは僕の居場所ではないな、と察した。

 

 

そして、「絶対にあいつがいるプロ団体に入って、将来見返してやる」と、僕はその日、将来麻雀プロになろうと心に誓ったのだった。

 

 

僕が麻雀プロを志した唯一の日である。

 

 

 

ちなみに昨日、その人の名前で検索をかけたら名簿にはなかったので恐らくその人は既にプロ団体を脱退したと思われる。

 

 

僕は彼が本当に許せなかった。というか今でも許していない。彼は僕の事をどうせ覚えてないのかもしれないが、僕は当時本当に「将来絶対見返してやろう」と思っていた。

 

 

 

「………結局時間が経ちすぎて今は麻雀プロになろうとは全く思ってないんですけどね」

 

と、昔を振り返りながら僕はたま子団長に話す。

 

 

「……そうか でもお前はそのプロの言う事をよく鵜呑みにしなかったな」

 

たま子団長は言う。

 

「間違いをしっかりと認識していくことは本当に大切なことだ」

 

「いつか、お前が麻雀プロになる時が来たら、その時は俺はタイトル保持者として待っているよ」

 

 

やっぱり俺にはたま子団長しかいないんだ。

 

 

あの忘れられない屈辱的な1日と、たま子団長のおかげで僕はこれからも麻雀と向き合っていけるのかもしれない。

自分が影響を受けた麻雀戦術本を振り返る 1

「今年はたま子軍団というものを多くの人に知ってもらえて良い年だったな」

 

たま子団長が珍しく嬉しそうだった。

 

10月のたま子軍団杯、本当に皆さんのおかげで素晴らしい大会にする事ができた。

 

「4,5卓くらい立ててみんなで麻雀大会するやつをやってみたい」

 

そんな何気ない団長の一言で始まったたま子軍団杯計画であったが

 

それがまさか参加者50人という規模の大会になろうとは。嬉しい誤算とはまさにこの事である。

 

「また大会を開こう、必ずな」

 

僕は(大会で声枯れるくらいには頑張ったしそろそろ軍団したっぱから昇格のお話でもあるんじゃないか?)と内心ワクワクしながら、

 

「そうですね」

 

と返した。すると団長は突然、

 

「だがお前ら、最近肝心な麻雀がたるんどるぞ」と言い出す。

 

なんだなんだと思ったが団員の市原くんが

 

「どういうことですか?松屋おじさんは日々ドラクエライバルズに明け暮れてますし、わっしょいくんは団長が働いてる間に一生懸命団長の家でYouTubeの配信をしてますよ。嵯峨くんは大学で研究、いいぞくんは日々バイト、僕は天鳳の観戦で、ぽんでらいおんは保存です」

 

(返答になってねぇよ)と思わずツッコミを入れたくなったが、団長はそれを聞いて

 

「うーむ確かに」と唸っていた。

 

なんで納得しているのか僕には全く分からなかったが、団長はさらに

 

「お前らは本当に俺の麻雀から学んでいるのか?入会してからリーグ戦は連続昇級、ビッグタイトルのクラシック決勝進出、今の俺の麻雀を見ずしてどうやって強くなろうというんだ」

 

などと急にアツい持論を語り始めた。

 

「だったら決勝であんな9p打たないでほしかったよ団長」といいぞくんが言うと、

 

「俺は一通が好きだからな」

 

とやっぱり返答してくる。

 

「今よりずっと下手だった時の事を思い出せ。お前らはどうやって麻雀強くなってきたんだ。俺の麻雀を見て育ってきただろう」

 

(いやそんなことはないけどな)と僕は心の中で思いながら話を聞く。

 

「下手だった昔の方が向上心があったはずだ。どうやったら強くなれるのか。何を変えればいいのか。色々な事を考えながら麻雀をしていただろう。Mリーガーのミスを指摘したら麻雀強くなれるのか?お前は麻雀プロのミスを暴くために麻雀しているのか?そうじゃないだろう」

 

突然の団長のアツい言葉に僕は涙を堪えながら(やっぱり俺にはたま子団長しかいねえんだ)と思うのだった。

 

そして、そういや自分ってどうやって麻雀の勉強してきたんだっけと思い返す。

 

 

戦術本。

 

僕にはこれしかなかった。

 

大学入学してすぐに麻雀と出会った僕は、やるからには強くなりたいからと色んな戦術本で勉強することにした。

 

最初はよくセットしてた。けど一緒に麻雀してた友人達は完全なエンジョイ勢だったから、これじゃあダメだとなる。確かに楽しかったけれど、麻雀の戦術の話とか、あの時これを切れば良かったとか、そういった話は一切なかった。モチベーションの差というやつだ。

 

結局、麻雀を鍛えてくれる人は僕にはいなかった。自分1人で麻雀強くなるためにどうしたらいいのかと考える。

 

行き着いた先は「戦術本を読み、天鳳をやる」というものだった。

 

 

ということで、僕が麻雀を覚えてから、かなり影響を受けた戦術本はなんだったのか?そしてそれを読んだ結果自分の麻雀がどのようになったのか?を時系列で紹介していきたいと思う。

 

 

 

 

 

1

小島武夫「絶対に負けない麻雀」

発売日 多分僕が産まれる前

f:id:HeppokoPondeLion:20191222001808j:image

面白さ ☆☆

内容 ☆

タイトル詐欺度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

原点にして頂点。言わずもがな、僕が麻雀を始めて一番最初に読んだ戦術本である。

 

麻雀を始めて間もない頃、僕は若かりし頃の小島武夫がイカサマを紹介する動画を見て「すげぇ…………」と感銘を受けていた。

 

その人が書いた戦術本と来れば買わない手段はない。ぽんでらいおん当時18歳、あの小島武夫が書いた戦術本、こいつを読めば俺も強くなれるぞと本当に胸を躍らせて購入したのだった。

 

内容

かなり前に読んだので記憶が曖昧だが簡潔に述べると、

「この手組みかっけぇだろガハハ」から始まり道中「阿佐田哲也は強かった」を挟んで「間四軒は刺さるから俺は止めたぞ」アピールからの再び「阿佐田哲也は強かった」と主張してきて最後は「お前この河で萬子のホンイツだと思わないだろ?俺の迷彩はすげぇんだぜ」で終わる。

 

要するに、もはや戦術本ではない。ただの自伝である。当時の僕は目を輝かせて読んでいたが色々と学んでいくうちに「あれはとんでもねぇ本だったな」と思い返すようになった。

 

タイトル詐欺とはまさにこのことで、「かなりの確率で負ける麻雀」というタイトルの方が相応しいと思う。あれに書かれてることを真似したら大体負ける。

 

影響

特になし。「小島武夫の麻雀を目指そう」と決心しなかった当時の自分を本当に褒めてあげたいと思う。

 

ただ強いて言うなら「麻雀は高打点を目指すゲーム」という感覚を僕に植え付けてくれたという点では少し影響を受けたかもしれない。

 

 

 

読み終えて「へぇ小島武夫ってすげぇんだなぁ」という感想を抱いたぽんでらいおん18歳であったが、そもそも「基本的に内側に寄せましょうタンヤオは強いですよ」くらいしか理解していなかったので、結局何をしたら勝てるようになるのか分からなかった。

 

そんな中、たまたま寄ったコンビニでこんな本を見かける。

 

2

福地誠のコンビニ本シリーズ

発売日 僕が麻雀始める前

f:id:HeppokoPondeLion:20191222155834j:imagef:id:HeppokoPondeLion:20191222155914j:image

面白さ ☆☆☆☆

内容 ☆☆☆☆☆

表紙のズルさ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

表紙が流石にズルい。「どうやったら麻雀勝てるようになんだよ」と悩んでいた当時の僕からしたら「必勝法!」「勝ち組はこうする!」の文字だけで簡単に釣られてしまうのだった。

 

内容

実はコンビニで立ち読みしただけなので、コンビニ本シリーズのどれを読んだのかすら記憶が曖昧である。

 

ただ、「愚形でもガンガンリーチをかけろ」というのは当時の僕の悩みを大きく解消してくれるものだった。

 

流石に満貫クラスの手はポンコツ頭の僕でもリーチをできていたが、なんかよく分からない愚形ドラ1みたいなやつとかは結局どうしたらいいのか分からなかったから、1つ悩みを解消できて喜んでいた記憶がある。

 

そして何より、雀ゴロ福地誠という人間をこのコンビニ本で知った。コラムでフリーの収支を記録したものとかあって結構面白かった。

 

「麻雀といえば小島武夫と桜井章一」から、

「麻雀強くなりたいなら福地誠」に、変わった。

 

影響

恐らく初めて参考にした戦術本。とにかくリーチが強いってことを理解できただけでもかなり大きな収穫だった。

 

 

ということで「勝ち組はこうしてる!」を福地誠から学んだ僕はいよいよ2014年の11月に天鳳を始めることになる。麻雀と出会って半年くらい。負ける気一切なし。

 

結局このアカウントがどうなったのかは後ほど。

 

そして年が明けて2015年。

 

僕の麻雀人生を良い意味でも悪い意味でも狂わせた、あの本が世に出るのだった。

 

3

堀内正人「神速の麻雀」

発売日 2015年2月

f:id:HeppokoPondeLion:20191222005303j:image

面白さ ☆☆☆☆☆

内容 ☆☆☆☆☆

モノマネ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

この本は相当話題になってた。目から鱗の戦術だらけ(といっても当時の僕はそもそも麻雀のセオリーなんてものは知らないから僕がこれを読んで驚くことは特になかったが)である。

 

僕の麻雀の最初の土台と言っても良い。「この本に書かれていることをとにかく真似してみよう」と決心した記憶がある。僕にとっての最初の麻雀教科書である。

 

内容

 

「先制愚形1300はリーチだし親リーに対しても愚形1300で追っかけて問題ない(宣言牌の危険度とかで変わったっけ?)」

「役牌は鳴いた瞬間アガれるようになるんだから全部鳴け」

聴牌はさっさと取った方が良い」

「メンツ手単騎リーチを恐れるな(今の山越リーチみたいなやつ)」

 

恐らくこれらが結構印象的だったんじゃないか。タンピンドラ1イーシャンテンみたいな今の自分ならずっと我慢してるチーテンとかもかなり早めに取った方が良いみたいなことが書いてあって、当時の僕はこれらを徹底して真似するようにした。

 

とにかく速度重視。ひたすら真っ直ぐ打ってひたすら鳴いてメンゼン聴牌は大体リーチ。ある意味シンプル。

 

影響

そりゃあ山ほど受けた。僕はホーリーのモノマネをするために麻雀をしてるといっても過言ではないくらい。それくらい新たな知識ばっかりかかれた本だった。ドヤ顔で愚形1300アガるのが楽しかった。ドヤ顔で4センチ1000点アガるのが楽しかった。大して点棒は増えてないけど、「俺はホーリーの麻雀を体現できている」と酔いしれる毎日。

 

天鳳の副露率は当然のように4割を超えた。

 

 

「福地誠とホーリーの真似してれば麻雀は勝てる」という結論を出し、鳴くのが大好きになった僕は、数ヶ月後にまた新たな戦術本と出会うことになる。

 

2015年の夏の出来事であった。

 

続く

 

 

マナーを改善する気がない麻雀プロって自分のこと恥ずかしくならないの?

少々インパクトのあるタイトルになって申し訳ないが、今回はMリーグの観戦記ではなくてちょっと違うことを書かせていただきたい。

 

タイトルにもある通り麻雀のマナーに関する話だ。

 

この前、某団体のビッグタイトルの決勝が放送されていて、僕はそれを観戦していた。

 

最終日だったのでその日に優勝者が決まる、といったものだったが

 

ほぼ目無しになってしまった選手の終盤戦の態度が本当に酷かったのだ。完全に不貞腐れていて強打もそうだし打牌の仕方も雑だし誰がどう見てもキレてるのは明らかだった。

 

その人は最近麻雀プロになった人ではない。もう長いこと麻雀プロとして活動をしてきている人だ。

 

そんな人達が放送対局で多くの人達に観戦されていて多くの人達に応援されていることを分かっているはずなのに不貞腐れた態度を取るということに対して僕は本当に残念な気持ちになった。

 

もちろん相当悔しいのだろうというのは分かる。

 

だけど僕はそれでもグッと悔しさを堪えて、一生懸命最後まで戦う人の方が立派だと思うしカッコいいと思う。

 

少し話が逸れるが、今ラグビーワールドカップが行われていて、日本が快進撃を続けていることは皆さんもご存知だと思う。

 

f:id:HeppokoPondeLion:20191007172248p:image

 

これは先日、日本が世界ランク2位のアイルランドを倒した日のものだが、

 

試合後日本代表が会場を後にするとき、負けたアイルランドの選手達が拍手で日本の選手を讃えていたのだ。

 

本当に素晴らしいと思った。アイルランドの選手からすれば世界ランク的に格下の日本に負けたのだ。相当悔しいに違いない。

 

それでも彼らはこうやって勝者を讃えた。

 

極端な話になるかもしれないがこういう姿勢は麻雀プロだって必要なのではないか?

 

選手に対してリスペクトの気持ちを抱いていない故に不貞腐れた態度を取る麻雀プロ。本走中、お客さんの事を一切考えず自分が刺さったからって点棒を投げる麻雀プロ。全く自分の所作を改めようとする気のない麻雀プロ。

 

沢山いるだろう。

 

自分が恥ずかしくならないのだろうか?

 

 

 Mリーグ。せっかくルールで決めたんだからイエローカード制度をちゃんと使えよ、とは別に思わない。

 

だが対局後でもいいから選手のそういったマナー面の悪い部分はしっかり審判が指摘して改善するように注意をするべきではないか?

 

 

萩原の小手返しもそうだし沢崎の一旦牌を叩きつけてからのリーチもそうだしなんなら個人的に一番ダメだろと思ったのは勝又が日向に倍満放銃した時に日向が飜数数えてる間に恐らく先に打点計算し終えた勝又が既に点棒箱から点棒出して準備してるやつ。選手に対するリスペクトが出来ているならちゃんと点数申告されるまで待つはずだ。

 

別に Mリーグに限った話じゃない。恐らく先ほど述べた放送対局で酷い態度を取っていた選手にしたって、恐らく団体からの注意は入っていないだろう。長年プロをやってきた人達がああいう態度を取ってる時点でお察しだ。

 

最後に1つ、皆さんに読んでほしい記事があるので載せておく。

http://www.ma-jan.or.jp/writings/hououi/39680.html

 

多くのタイトルも取ってきたレジェンドと言われている前原が、こうして今でも後輩からの意見を素直に聞き入れて麻雀の内容だけではなくマナーの部分も含めて自身を改善しようと努力しているのだ。自分が誰よりも長いこと麻雀プロとして活動してきていても。自分が誰よりも結果を残してきていても。決して驕ることなく周囲の意見を素直に聞き入れる姿勢というのは多くの人々が見習うべきものではないのか?

 

 

この先麻雀プロ、 Mリーグというものがもっと素晴らしいものになっていくことを願って、今回はこういった記事を書かせていただいた。

 

また今度観戦記書こうと思います。流石に全部は無理なので不定期になってしまいますが読んで下さると嬉しいです。

Mリーグ観戦記 10/1 第2試合

結局深夜に観戦記をアップしてそのまま燃え尽きて寝たが昼起きてビックリした。

 

想像以上に多くの方々に観戦記を見ていただいた。本当に嬉しい限りである。

 

しかもMリーガーにTwitterをフォローされるというビックリ仰天の出来事まであった。

 

しかもその内の1人は僕が結構批評した内川プロだった。正直驚いた。間違いなく僕のブログを見たに違いない。

 

僕はMリーガーの方々にブログを読んでもらえているんだという喜びと同時に、内川プロに対する麻雀に対して真摯な姿勢を感じた。何様だと思われても仕方のない観戦記を書いた僕のブログを読んで、Twitterをフォローしてくださったのだ。批評はしたが僕はそれだけ期待もしている。ありがとうございます。

 

ちなみにTwitterフォローしてくれたMリーガーのもう1人はゆーみんプロ。僕は一生褒めて一生応援することに決めた。

 

 

そしてTwitterで多くのコメントをくださった皆さんにも本当に心の底から感謝申し上げたい。賛否両論様々な意見はあると思うが沢山嬉しい言葉も沢山頂いた。本音を言わせていただくと結構疲れるがそれだけやりがいも感じているので出来る限り頑張って書こうと思います。

 

全部の観戦記書くのはちょっとしんどいかもw

 

というわけで本日は10/1第2試合

園田vs岡田vs勝又vs前原

 

やはり注目はデビュー戦の岡田か。

正直結構ヤバかった。良いところもあったけど。

 

東1局

f:id:HeppokoPondeLion:20191003214011p:image

園田 打南

Twitterで話題になっていたこれ。

これそんなに南切りダメか?タンヤオとダブ東とドラの重なり全部追う一打で結構良いと思ったが。逆に南切り否定してる人って何切るの?

 

f:id:HeppokoPondeLion:20191003214029p:image

岡田 打東

昨日みんな役牌持ちすぎだという話をしたが岡田は素直に東を切った。これは非常に好感持てる一打。

f:id:HeppokoPondeLion:20191003214039p:image

勝又 打9p

これ個人的に好き。後にも出てくるが勝又は使いそうな5ブロックがほぼ決まっているときに変に6ブロックにしないあたり好感持てる。

 

發ポンから入ったときにほぼ79pを払うことになるしそれなら早めに払ってスリムに構える。この辺は本当にしっかりしている。

 

で、これは79pと97pどっちで払うのが良いんだろう?79pと払うと内側からのターツ落としになるので他家視点で見ると少し目立つ。しかし今回の手牌は勝負手ってわけでもないから、別にどっちでもいいのかな。わからん。

f:id:HeppokoPondeLion:20191003215204p:image

だからこれも89sを先に払っていった。

 f:id:HeppokoPondeLion:20191003215253p:image

岡田 打7s

んーむずい。一通は見たいが安牌持ちたいってことなんだろう。

この瞬間は3s引きがシャンテン進まなくなるが萬子筒子の縦引きで再び機能させることはできるので悪くないかも。

f:id:HeppokoPondeLion:20191003220158p:image

で、前原なんとここから打6m。

マジ?もう降りるってこと?

上家の勝又に6m合わせ打ったってことだけどこの段階で6m切る意味あんの?よくわからんかった。
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215949p:image

岡田 打5p

全員に5pは危険で先切り。良さそう。
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215846p:image

岡田打西

うーん3m切ったほうが良いと思うけど。

 

東2局

f:id:HeppokoPondeLion:20191003215507p:image

園田打4p

234もあるけど中で動くなら打点は三色よりもドラ重なりの方に期待ってことだろうな。

f:id:HeppokoPondeLion:20191003220146p:image

前原打7p

場況的に対面と上家が全く筒子切ってなくて将来ヤバそうだから6p引きは確かに痛いけどスリムにって感じだろう。
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215838p:image

だからここも5pか。

そりゃ牌効率で言ったら5p切りよりは3m切りだけどなんでもそうすりゃいいってわけじゃないもんね。

 

ただこれ生牌の中打った方が良くない?って僕は思うんだが。自分赤赤の勝負手で、ぱっと見悪くなさそうな25m引きでシャンテン進むのを見切ってまで5p切る必要は無さそうに思える。

 

f:id:HeppokoPondeLion:20191003220029p:image

聴牌するまで中切らないつもりかねえ。

f:id:HeppokoPondeLion:20191003215943p:image

で、問題のこれだ。

何が問題って、

f:id:HeppokoPondeLion:20191003222937p:image

これはたまたまTwitterで見かけた誰かさんのツイートだが

 

あまりにも酷いツイートだ。5s切れば57p引きで平和になることくらい流石に本人はわかってる。

終盤で全員に通ってない5sよりは比較的6sが通りそう(上家には中筋で対面には3s通ってて7sのワンチャンス)な人が2人いるんだから6s切ったってことくらい少し考えれば分かる話だ。ツイートした本人からの謝罪をみんなで待とう。

 

(実際どっちが良いんだろう)

 

東3局

f:id:HeppokoPondeLion:20191003215936p:image

勝又打8p

スリムに構えるんだねえ
f:id:HeppokoPondeLion:20191003220218p:image

ここから岡田紗佳が宇宙。

まず赤赤の勝負手でタンヤオまで見れるこの手牌で2pよりオタ風の南を残す理由はなんだ岡田よ?

 

目ん玉飛び出てしまったが僕も改めて手牌を見るとなるほど、確かに赤5pで1ブロック構想なら、

r5p 46m 88m 12s 56s

で5ブロックある。へ、へぇ…と思って次見ると
f:id:HeppokoPondeLion:20191003220218p:image

なんとここからまさかの12s払い。しかもタンヤオ見えるのに2sから切ってんの。オマケにオタ風の南と他家の現物だからか9sまで残す宇宙っぷり。

お前宇宙麻雀でもやってんのか?東南西で順子になるならなるほどってそういう話じゃねえ。
f:id:HeppokoPondeLion:20191003220133p:image

勝又打7p

自分で8p切ってるのもあるが4sを軸に1ブロック作れば5ブロック足りてる。で、1mは他家現物で残す。丁寧。
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215832p:image

ちょっと話題になった園田打北

どの愚形もロスしたくないから先に切っちゃうってドリブンズがTwitterで言ってたっけ。

ほぇ〜

f:id:HeppokoPondeLion:20191003220002p:image

で何度も言うが赤赤の勝負手で自風牌のドラの北を切ってまでオタ風の南を残す理由は一体なんなんだ岡田よ?

5ブロック決まってるならまだ分かるよ?自分が勝負手だからドラの北もいらないしそのけん切ってくれたし今のうちって。

だけどブロック足りねえじゃねえかこれ。それとも發白中でやっぱり順子扱いになるのかこれ?見てるこっちがパニックだよほんとに

 

東3局1本場
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215815p:image

前原打8p

これ好き。現状6ブロックなのでほぼ使わなそうな89p払って中縦引きの満貫ルートまで残す。
f:id:HeppokoPondeLion:20191003220042p:image

で、これ。園田打7m

ほんとか?ホンイツ見たいのはわかるけどドラの5p受けが現状あるなら素直にリーチするルートも見てオタ風くらいは切って良くないか?

f:id:HeppokoPondeLion:20191003215629p:image

で、ここで5s。

これはまあわかる。4p引きで一応5ブロック足りたのでホンイツも見つつって感じだろう。

f:id:HeppokoPondeLion:20191003220009p:image

岡田打4m

これは良かった。え?4m切りであってるよねこれ?

69p引きでヘッドレスになるので2234sの部分は残すとして、6sと4mの比較。

 

6s残しは縦引きと57s引きを評価

5s引きは3面張両面のイーシャンテン

7s引きは両面両面のイーシャンテン

4m残しは縦引きと35m引きを評価

ただ3m引きは258mの2度受けだから少し評価下げる

5m引きは4連形くっつきが残る嬉しいイーシャンテン

 

って考えたら6s残しの方が良いって認識なんだけどあってますかね?間違ってたらごめんなさい。


f:id:HeppokoPondeLion:20191003215822p:image

勝又打3m

24m引きでイーシャンテンにはならなくなるが受け入れのロスにはならないので一旦柔らかく。良さげ。

 

ここで、前原は

發ポン

チー34r5s打中

まあまあ聴牌してそう。

f:id:HeppokoPondeLion:20191003215528p:image

岡田打8p

これむずい。ドラまたぎの7p打ちづらいから8pで良いか。
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215704p:image

で、勝又は前原の仕掛けに通ってないが打7s。

前原は89pとターツ払い→3sを両面チーして打中だから索子の食い伸ばしが否定されてる。だから

2345s

3445s

4556s

4567s

といった形からの3sチーは否定されているので7sは通せそうだ。同様に次巡も5sも切っていった。

 


f:id:HeppokoPondeLion:20191003215552p:image

で、へえ~っと思ったのがここで素直に7pを打ったところ。

見落としが無ければ多分普通に前原の仕掛けに危険なはずだが。当たったらドラ絡んでそうで3900からだ。

前原の仕掛けだからっていうのもあるのかな?まあでも勝負手だし真っすぐでいいか。
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215852p:image

そのけんちょっと考えて6sプッシュ

36sが前原に当たるとするなら

4455s發發89p中xxyyy(xxはヘッドyyyは順子か暗刻ね)

って形から89pを払ったってことだ。一応あるか。

ただ自分から4pが3枚見えてるからドラの5p軸で1メンツ構成はあんまなさそう。

で、36sが2度受けで当たるなら89p払ってるから567pって持たれてることもなさそうだね。(4455s56789pからは89p払わないよね)

で、ドラの5pヘッドのケースは89p払う前に素直に中を切りそうだからなさそう。

って考えると36sが当たってもせいぜいr5m含みで3900っぽいな。

って考えたら6sは押してもいいか。そもそもメンホンチートイの勝負手だしなwww
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215758p:image

岡田1枚枯れシャンポンにだけ当たり得る9s止めて打6s

そもそも6pが打てないからそれなら一旦6sってことかな。丁寧だな
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215546p:image

で4s。まあこれはまず当たらんわな。
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215533p:image

でこれだ。勝又が大分色んな牌通したから結構残り筋限定されてきた。あとなに通ってないか考えるか。良形に関していえば、えっと…

索子全滅

萬子25m

筒子25p

えwwwwwwそんなことあんのwwwww

見落としあったらすいません。

あと勝又がアホみたいに押してるってのもある。ダマテン入っててもおかしくない。

って考えたら2p相当厳しくないか?降りてもいいんじゃないかと思う。

 

東4局
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215749p:image

岡田打9s。いいね。チートイツっぽい河にはしないようにってことかな。
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215607p:image

これだとチートイっぽくは見えないね。地味に好プレーかも

 

南1局
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215513p:image

前原打1s

トイトイかホンイツ役満かみたいな感じか。1s1枯れじゃなかったらどうしてたんだろ。それでも索子払うのかな。
f:id:HeppokoPondeLion:20191003220211p:image

岡田ダブ南ポン打4p

これもバランス取れてて好き。ホンイツ移行も意識。

 

南2局
f:id:HeppokoPondeLion:20191003220152p:image

勝又打4p

やっぱりほぼ使いそうな5ブロックが決まったらスリム。今回はホンイツも見てるのかね
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215931p:image

前原打3mこれもr5pで1ブロック構想だから3mは不要ってことだよね
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215656p:image

で地味なファインプレー。岡田ここでちゃんと役牌の白から切ることで、
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215521p:image

勝又が白合わせ打って重ねさせなかった。地味な好プレーだ

f:id:HeppokoPondeLion:20191003220205p:image

で、そのけん打7m

えって思ったけどこれ対面の勝又がヤバそうだ。ドラ2pで初打4pだもんな。北の重なりと234と索子の一通を遠くに見つつ安牌の西をもってスリムに構える打7mって感じだったのかな。やっぱよく見てんな
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215858p:image

で、はいツイッターで話題になったやつ。これ自分は東切りたいなー。6m切りダマも分かるけど余裕でメンタンピン行けそうじゃない?
f:id:HeppokoPondeLion:20191003220022p:image

結局我慢できなくなっちゃったのね。でも1巡だけしか変化見ないなら最初っから東切ったほうが良くね?

 

南2局1本場
f:id:HeppokoPondeLion:20191003220139p:image

勝又は筒子払うよねえ~って思いながら見てたら的中。まあ清一色見て良さそう
f:id:HeppokoPondeLion:20191003220015p:image

で、これ。流石にリーチで良くねえか?678あるとはいえこの点数状況なら相当曲げたほうがいいと思うんだけど。変化が少なすぎない?
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215721p:image

前原打3m

これむずいなー。1m切ってるとはいえドラ0なら3m残すっていうのはやりすぎかね?
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215912p:image

でここで打5p

これは流石に5sより5p残したほうが良くね?場況的に索子くっつくより筒子くっついた方が明らかに強いと思うんだけど

 

南3局
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215622p:image

勝又打8m

これは役牌切ったほうが良くない?役牌重なりよりも678mキャッチできた方がいいと思うんだが。
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215735p:image

勝又打8s

ほんとか??????これも役牌切ったほうが良くない?

f:id:HeppokoPondeLion:20191003220049p:image

岡田打6p

いや意味わかんねえよなんでこの点数状況で三色見てねえんだよ6pより9mの方が大事ってやっぱりお前は宇宙麻雀をしているのか?さっきのダマテンはなんだったんだ????手役忘れちまったのか????

南3局1本場
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215924p:image

岡田1sプッシュ

これ点数状況と42mの切り順からしても前原の手は評価した方が良いと思う。となるとここから複数筋プッシュで放銃→オーラス園田にまくられて順位点2万点失うって展開は最悪だ。気持ちは分かるがここから1s4p8pって押すのは無理がある気がする。結局すぐオリてたけど。

 

オーラス

f:id:HeppokoPondeLion:20191003215742p:image

勝又打白

恐らく対面の園田が染め模様だったから先に白打ったと思われる。
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215541p:image

とはいえ西は2枚飛んでいるのでここは打8s。
f:id:HeppokoPondeLion:20191003215917p:image

で岡田ここから打8s

何をビビっているんだ……?

前原に対しての安牌はあるし勝又には放銃したって着順落ちはない。おまけに園田は明らかに染めてる。

どう見たって白打った方がいいに決まってるだろ…全力で前原捲りに行けよラス落ちなんてまずないんだからよ…

 

 

結局この対局は勝又がトップ。ところどころ字牌持ちすぎでは?とは思ったが手組みは本当に丁寧だなと感じた。前原も変な場面無かった気がする。ってか発声がしっかりしてて良いね好感持てた。園田の高度な思考はポンコツ留年生の俺には分からん。岡田はお願いだから宇宙麻雀思い出さずに真っすぐ打ってくれ、頼む。

 

めっちゃ長くなっちゃったけどここまで読んでくださった皆さんは本当にありがとうございます。

 

ではまた次回。疲れた……

 

Mリーグ観戦記 10/1 第1試合

先日のMリーグに対する考え方の記事は多くの人に読んでいただいたみたいで本当に嬉しかった。

 

たま子団長からも「いいぞこのまま俺の事をどんどん広めていってくれ」と褒めていただいたのでブログを書くモチベーションが上がってしまった。団長の凄さまだまだ沢山書くから楽しみにしててね団長。

 

というわけで、これからこのブログではたま子軍団の話だけではなく、Mリーグの観戦記も書いていくことにした。

 

ここで、これを読んでくださる皆さんに先に伝えておきたいことがある。

 

この観戦記は僕が実際に思ったことを全部馬鹿正直に書こうと思う。僕は麻雀プロでもないどころか留年してしまったポンコツ学生なのでMリーガーの選手達には遠く及ばないがせっかくブログに観戦記を書くからには素直に思ったことを書かせていただきたい。

 

もちろん僕が間違ったことを言っている可能性は大いにあるし、なんなら実際の選手の意図や考え方はなかなか汲み取れないにも関わらずこういった記事を書くのは何様だという考え方もあるとは思う。

 

しかし実際にMリーグの内容を見て素直に思ったことを発信できるのは我々アマチュアの特権でもある、と僕は思うのだ。だからこうやってブログに書くことにした。

 

よろしくお願いします。

 

こういうものを書くのは初めてなので、読みにくい、見づらいといった点は多々あると思うが許してほしい。頑張って改善していけるように努めます。

 

10/1 第一試合

高宮vsたろうvsたっきーvs内川

先に感想から述べると

ビックリするくらい高宮がおっぱいに逆らわない打ちまわしを見せていた。正直昨シーズンはオーラスにとんでもないところからデバサイ放銃をしていたりと「ひょっとして高宮だけMリーグの順位点等のルールを知らされていないんじゃないか?」と思ってしまうくらいには残念だったので今回はかなり良かったように思えた。

 

一方、内川に対しては多くの疑問点が残った。連盟のA1リーグに上り詰めたりと実力があるのは間違いないとは思うがやはり所属団体のルールとは異なる赤アリルールはまだ対応しきれていないのだろうか。

 

東1局

f:id:HeppokoPondeLion:20191002220856p:image

僕は絶対に高宮は3pを切ると思っていた。なので3sを切ったときはマジでビックリした。なんなら3pに手をかけていたので「まあ素直に打つタイプだしそりゃそうだろ」と思っていたらまさかの打3s。123の三色変化までみた柔軟な一打である。

 

ドラ1あるので素直に打3pも良いと思うが3sや7sを切るのも確かにアリな選択にも思える。

 

ただこれは打3sと打7sならどっちが良いんだ?

最高形を見るならドラ引きまでみて7s切りの方が良いような気がしてくるが。ただ索子にヘッドを求めるとするなら3sは自分で1枚使ってしまっているので現状7sの方が縦引きの受け入れ枚数は1枚多い。地味に難しい。

 

同じく東1局

f:id:HeppokoPondeLion:20191002222847p:image

内川ここから打4s

ドラを使うのと789まで見た1打。赤1あるなら1s切って内側に寄せて良いような気もするがどうだろう。

 

東2局

f:id:HeppokoPondeLion:20191002224154p:image

これも難しいが僕もとりあえず萬子に寄せることを考えそう。

ただ初打5sだと明らかに目立ってしまうので少しでも周囲から役牌ケアをされないようにチャンタは見切って1pあたりから切って良いようにも見える。河に5s4p…って並んでしまうとやはり第一印象は萬子の染め手に見えるので最序盤くらいは河作り意識しても良さそう。

 

f:id:HeppokoPondeLion:20191002224223p:image

高宮ここから打4m。

これは流石に筒子払って良くないか?チャンタにしたところで大体仕掛けることになりそうでそれなら全力で萬子と字牌かき集めに行って問題ないように思えたが。

 

 

f:id:HeppokoPondeLion:20191002225248p:image

内川ここから打9s

受け入れのロスは三色両天秤でカバーできているように感じるしこれは7mを切った方が良いような気がする。あと789になったときの9mの出上がり率を高めれる。

 

f:id:HeppokoPondeLion:20191002225444p:image

で、問題のこれ。2件リーチ入ってて6mは2件現物だったかな確か。

絶対リーチした方が良くないか?5p切りは明らかに目立ってるし。降りそうな高宮から9mとかで2000点上がって満足するのかこれ?それともそんなに高宮から上がって「内川さん素敵…」って言われたいのか?曲げたら跳満倍満まである勝負手だぞ?高宮が萬子固めてそうで狙えそうという意図もあったのかもしれないがツモ切りマシーンが2人いるのにこの手を曲げないのは相当ダメだろこれ。

 

東3局

f:id:HeppokoPondeLion:20191002230405p:image

たろうがドラの中ヘッド両面×2の345まであるシャンテン。2sの対子落としを始めたところに、

f:id:HeppokoPondeLion:20191002230515p:image

内川が中を打つがたろうこれをスルー。

僕も最近こういうの鳴かなくなったけどどうなんだろうか。

あと345の三色見えなくてもスルーしたんだろうか?鳴いてヘッドレスとはいえ満貫確定するから鳴いても良いんじゃないかとも思うが。

ただ上家のおっぱいが純チャンやってたんだよな。恐らく鳴いたら形も不安定だし全く何も鳴けなくなりそうっていうのはあったのかもしれない。結果的に、

f:id:HeppokoPondeLion:20191002230919p:image

素晴らしい。

 

東4局

ってかやっぱり昨年も見てて思ったけどみんな字牌持ちすぎじゃねーか?

f:id:HeppokoPondeLion:20191002231028p:image

内川ここで打5p

ラス目の親番でこれスリムに構える必要性あるのか?そもそももうちょい前に切ってる8sとかも残した方が良いと思うんだが。現状筒子以外愚形しかなくてキツいしここで5p切っちゃうと6p引きもそうだし23p縦引きとかでも5p残ってた方が良くない?もっと真っ直ぐ絵合わせしに行った方が良いと思うんだけど。そんなに守備大事なのかね

 

南1局

f:id:HeppokoPondeLion:20191002223205p:image

高宮打2p

これは素晴らしかった。ロスは1pしかなくそこを引いても打点に乏しいのでこれは良い選択に思える。

 

もしこれがドラ1内蔵されていたら難しい。35m払って一通まで見える筒子の伸びを見つつ8mの引っ掛けシャンポンも狙うのが良さそうか。

 

f:id:HeppokoPondeLion:20191002223552p:image

ラス牌ツモッて

f:id:HeppokoPondeLion:20191002223559p:image

……😍

 

南1局1本場

f:id:HeppokoPondeLion:20191002223640p:image

高宮のリーチ宣言牌の8mを鳴いて6pで放銃。

上家のリーチなので今後も鳴きやすいことを考慮した上でアグレッシブに行ったのか。多分上家のリーチでなければ鳴いていないと思われるがどうだろう。

 

そもそもこれを満貫にするとなると8sを縦引きしない限りはドラターツを外して行くことになりそうって考えるとそもそも鳴かないで降りた方がよくねえか?とも思う。

 

南1局2本番

f:id:HeppokoPondeLion:20191002232017p:image

たろう7mで放銃の場面。

ちょっと文面だけで補足になってしまい申し訳ないが、

たっきーが中1鳴きしたあと、

7p5mと手出しして、

チー34r5s打3p

 

これは解説のよく喋る人が言っていたが

たっきーの序盤役牌1鳴きは相当評価した方が良い

 

って言っててまあこれは間違いないと思うんだけど、

 

早いだけじゃなくて点数状況的に打点も伴ってる可能性がさらに高まってると思う。そう考えたらたっきーがドラ持ってる可能性が結構あって、だとしたらたろうの七対子はドラの9pを重ねるのが結構キツそう。かといってたっきーが7p先切ってるとはいえドラ固定は全然あり得るから9pは打ちづらいし。

 

って考えると確かにあの仕掛けが100%聴牌って断定はできないし、両面チー打3pだから、あの瞬間は3p跨ぎ以外の単純両面は当たらなそうで5mも先切ってるし唯一なくはないペン7mに刺さったのはレアケースだとは思うんだが降りても良かったように思うけどなぁ。たまたま放銃しちゃったっていう結果論で僕があーだこーだ言ってるだけかもしれないけど。

 

南3局

f:id:HeppokoPondeLion:20191002233502p:image

これ難しいね。大した変化も見込めないから僕は即リーしちゃって問題ないとおもうけどなかなか勇気がいるな。

 

順子の部分が外に寄ってるから二次変化もキツい。ただ点数状況的に内川もたろうもかなりアグレッシブに来そうだから自分はゆったり構えて2人に頑張ってもらうっていう考えもアリだと思う。

 

で結局たっきーが仕掛けてきちゃったんで高宮がモギリー。

f:id:HeppokoPondeLion:20191002233954p:image

内川8sで放銃。

?????

5mで良くないか?

 

少し話はずれるがまずこの点数状況でトップ目がモギリーしてきた時点でほぼ役ナシ愚形と捉えて問題ない気がする。高宮視点で考えればたっきーは僅差だから役ナシ両面は即リーだろうし役アリはダマることも曲げることもあると思うがモギリーはしなさそう。

 

オーラス

f:id:HeppokoPondeLion:20191002235007p:image

たっきー打9s。

マジで空いた口が塞がらなかった。何度も言うが本当にみんな字牌持ちすぎだ。

これは流石にダメだろマジで…………

そもそも役牌重ねてしかけても1000.2000は足りない。まあそれ以前の問題だと思うが。

9s切ることのロスが多すぎることくらいわかるだろう……

 

結局この対局は高宮がトップ。

f:id:HeppokoPondeLion:20191002235827p:image

……😍

 

長文になってしまって申し訳ない。めっちゃ疲れた。第2試合も見たんだがちょっとこれも目ん玉飛び出る場面が多すぎて書くと疲れるのでまた次回。

 

ありがとうございました。