Mリーグに対して思うこと
「お前に足りないのは我慢だ。麻雀にしても人間性にしても」
俺たちのたま子団長がいきなりわけのわからないことを言いだした。
「どういうことですか?」
僕がそう聞くと、
「本音を言いたくても我慢をするべき場面というのは多々あるんだ。麻雀も同じだ。いくら好きな手役を聴牌したからってなんでも押して良いというわけではない。しっかり覚えとけ」
僕は、わかりました、と言い、そしてふと思い出して、
「じゃあなんで団長は、あのクラシック決勝で役満放銃牌の9pを打ったんですか?」
と聞くと、
「俺は一通が好きだからな」
と団長は言う。
団長の言葉は本当に奥が深すぎてまだまだ僕には理解しきれないようだ。
このブログを書くのも久しぶりだ。
どうやら思いの外反響があったらしく、なんなら団長は職場の先輩にブログが見つかって社内のヒーローになったみたいだし、嵯峨もこの前「名古屋の雀荘行ったら何故かスタッフ全員あのブログ知ってたわ、どうやら俺の強さを知る人がまた増えてしまったらしい」と鼻高々と語っていた。本当にありがたい話である。そろそろ僕もしたっぱを卒業できるかもしれない。
ところで今回はちょっとたま子軍団とは関係のない話をしたい。
Mリーグに関してである。
2年目のシーズンが先日始まり、盛り上がりを見せているようだ。今期こそは場末仕込みと思われる立派な小手返しや某会長をリスペクトしてるのかと思わせるようなとんでもない強打に対して審判が笛を吹いてレッドカードを出す展開が来ないかな、と僕も楽しみにしている。
今回は自分のMリーグに対して思っていることを書きたいと思って久しぶりにブログを書くことにした。
まず、最初に述べたいことがある。
僕はMリーグをエンタメと認識している。本音を言うと最初はエンタメと受け入れられなかったが。
というのも、これはMリーグが発足した当初、Mリーグは最高峰のフィールドというワードを掲げていたのだ。1年目のMリーグの公式HPにはそういったことが書いてあった。
僕は留年してしまうくらいには麻雀が好きで強くなりたいと思っているから、「プロの中でも結果を残してる実力者同士の戦いが見れるんだ」と凄く楽しみにしていたのだ。
なので正直に本音を言うのであれば「各団体の上位リーガーやタイトル保持者しか出てこないのか?」くらいに思っていた。
しかしドラフトで指名された人々を見て、ぼくは「なんだ最高峰と謳っといて結局エンタメか」と思ってしまった。
良く言う建前と本音というやつなのだろうか。でも、実際に1年目も物凄い盛り上がりを見せていたし、何より「本当にトップレベルの人達だけを集めた戦いを見たいと思っている層は少ないだろう」というのは僕自身感じていたから、それはそれでいいのかもしれないなと受け入れられるようになった。
嫌なら見なければいいだけの話だ。
なのでMリーグがエンタメとして行われていることに対して今、不満は全くないし、Mリーガーがオフシーズンに様々なところへ行って活動している様子とかを見ると素晴らしいなと思う。
しかしだ。これだけはどうにかならなかったのかと思う部分が1つある。
2年目のドラフトである。
まず各チームに必ず女流を入れる、という規定を設けた事に関しては「やったぜもうおっぱいだけ写してくれ」「麻雀の実力に性別は関係ないだろう」と賛否両論あったがエンタメという視点で考えたら別に構わないと僕は思っているし、その方が華があるだろう。
僕が言いたいのは、
4人目を指名しないチームがあったこと
これはおかしいと感じた。元々各チームに必ず女流を入れるというのがどういう目的で設定されたものなのか分からないが、各チームに対してのルールを設けるのであれば全チーム4人にするべきなのではないか。
そして何より、新しいMリーガーを目指して活動してきて、結果も残してきた選手が沢山いるにも関わらず指名なしという選択を取ったチームが複数現れた事に対して非常に悲しさを覚えた。
あまりにも残酷だと僕はドラフトを見て思ってしまった。
3年目のドラフト、もしあるならこのようなことはあって欲しくないと僕は感じる。
以上である。
「お前俺の言ったこと何も覚えていないのか?」と団長に怒られてしまうかもしれないが僕のMリーグに対して思ったことを書かせてもらった。
ここまで読んでくださった方々には感謝申し上げたい。